廣山直人 (delofamilia) × 倉石一樹 (THE FOURNESS) Interview

NAOTO アナログは久しぶりに作りました?

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倉石 アナログなんか、あんま記憶にないなあ。何かでやった気がするけど、作ったけど持ったのが久しぶりな感じがする。ほら、最初こっちが表イチ(カバー)だったじゃん? アナログの。でも、「こっちのほうがいいな」ってNAOTOがちょろっと言って、変えたほうがいいのかなと思って。確かにこっちのがいいなって思った。

NAOTO さっき言った、インパクトがあるんだけど、ゲスじゃない感じがよかったので。そのバランスっちゅうのが秀逸だったなと思います。

倉石 ちなみに、この写真は僕が撮ったんだけど、これ何回も撮ったのね。朝も昼も撮ったんだけど、この夕方の光がいちばんしっくり来たんだよね。3時ぐらいだったかな。

NAOTO ホントよかったと思います。アー写(アーティスト写真)も、やっぱり、

倉石 アー写もいいよね。僕、あれすごい気に入ってます。

NAOTO めっちゃいいですよね。デザインする人が撮っているから、多分いいのかもしれないと思って。

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倉石 このピンぼけも許せる人と許せない人いるでしょ? NAOTOなら好きだろうなっと思ってあれにしたんだ。何か、そのあたりも今回全部でやったから、僕は僕で面白かったです。

NAOTO その成果だと思いますよ、今回は。

倉石 大変だったのが、このCDの中で、黒いバッチが沢山ある写真があるんだけど、

NAOTO あの。皿の下っすね。

倉石 そう。でね、コンピュータでレイアウトすると、自分が写り込んでて(笑)。

NAOTO そこで気づく(笑)。で、撮り直して。

倉石 撮り直して、もう1回やったらまた写ってて(笑)。結局三日ぐらいかかったかも。

NAOTO おかげさまで本当にいいものになって。毎回ご迷惑をおかけしてますけど。

倉石 次はいつ出すんですか?

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NAOTO 『Carry on Your Youth』はちょっと早かったんで。スパンが1年くらいだったんで、次はまだ決めてないんですけど。Rie fuはシンガポールにいるから。

倉石 えっ、聞いてない(笑)。

NAOTO シンガポールに移住したんですよ。去年のツアーが終わってから。ちょくちょく帰ってきて、ライブしたりっていうのはやってるんですけど。

倉石 シンガポールって、音楽は割と盛んなんだよね。

NAOTO クラブとかもありますしね。

倉石 そう。音もいいって言ってた。

NAOTO 電圧も高いから。

倉石 それで変わるんだっけ?

NAOTO めっちゃ変わりますよ。韓国行って適当なクラブ行ったんですけど、やっぱ全然違います。

倉石 へー、そうなんだ。そろそろIS and ISMもやってあげたほうがいいんじゃないの?

NAOTO あれもリハしないといけないです。

倉石 (笑)本当にそうだよ。

NAOTO ちょっとそれ、やりましょう。一昨年の1月にやったじゃないですか。

倉石 高円寺で? そっから何にもしてないよね?

NAOTO そうですね(笑)。両方とも頑張ります!

 

 

倉石一樹

<Profile: 倉石一樹>

アメリカ留学を経験した後、ファッション業界へ。友人でもあるイアン・ブラウンやトミー・ゲレロの、アルバムジャケットを手掛けつつも、そのクリエイティブセンスはブランディングマネージャーやアーティスト活動と多岐に渡る。
≪アディダス≫のエクスクルーシブプロジェクトに携わりながら、2010年からは英国的伝統をモダンにアレンジするアパレルブランド≪カシュカ≫のクリエイティブディレクターに就任。
2011年には、プロデュースを手掛けるコンセプトショップ「Heather Grey Wall」が東京・代々木にオープン。また、2012年秋に自身が集積したアイテムアーカイヴを紹介した書籍、「ODDS and ENDS」を上梓するなど、ボーダレスな感性で注目を集めている。
2015年春夏には、自身がトータルディレクションする初のブランド「THE FOURNESS」を立ち上げた。

THE FOURNESS
キーワードは「4」。心理学者C.Gユングが提唱した”感情・直感・思考・感覚”の4つの心理機能を基本とする思想をヒントに、倉石の解釈を服に落とし込み「個性を引き出す普遍性」をコンセプトにthe fournessと言うブランドを通じて、ファッションの本質、本来の価値を追求している。
http://thefourness.com/

 

 

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